アートメイク除去の講習では何を学ぶのか

執筆者 8月 26, 2026Re:inkについてコメント0件

レーザー機器の操作そのものは、覚えようと思えば1日で覚えられます。ボタンの位置も、ハンドピースの持ち方も、教えれば伝わります。それでも Re:ink が理論から4日間かけて教えているのには、理由があります。

打てることと、できることの間には差があります。その差が何なのかを、講習の中身に沿ってご説明します。

1. なぜ理論から始めるのか

除去の現場で起きることは、毎回違います。色の残り方も、皮膚の状態も、これまで何回入れてきたかも、人によってまったく違う。「この場合はこう」というパターンを暗記しても、目の前の一人には対応できません。

だから、判断の材料になる原理を先に持っていただきます。色素とは何か、皮膚の中で何が起きているのか、光がそこにどう作用するのか。これが分かっていれば、初めて見るケースでも自分で考えられます。

2. 学ぶ内容——5つの柱

色素学 インクに含まれる成分と、それが皮膚の中でどう変化するのか。なぜ赤くなるのか、なぜ青く転ぶのか。ここを理解しないと、目の前の色から「何が残っているか」を読めません。

皮膚の構造と反応 どの層に色素があるのか。繰り返しの施術で皮膚がどう変わるのか。炎症とその後の反応。二次色素沈着の話も、この土台の上にあります。

光反応と波長選択 レーザーの光がなぜ色素を砕けるのか。色によってなぜ効く波長が違うのか。ここは化学式のレベルまで踏み込みます。Re:ink がいちばん時間をかけている部分です。

安全管理 どこまで当てていいのか。当ててはいけない状態とは何か。トラブルが起きたときにどう動くか。「打たない判断」ができることも技術です。

アフターケア 施術後の数週間をどう設計するか。お客様に何をお伝えするか。ホームケアまで含めて、ひとつのメソッドとして組み立てています。

3. 4つのコースの選び方

この5つを、どこまで、どういう形で学ぶかによってコースが分かれています。

  • オンライン講習(9,800円)——まず「レーザー除去とは何か」を知りたい方へ。動画で、何度でも見返せます。遠方の方や、受講を迷っている方の入口として
  • 理論を学ぶ(230,000円)——色素学と光反応を対面でしっかり。実技は行わず、施術はご自身で医師を探して進めたい方へ
  • 理論+実践で学ぶ(380,000円)——理論に加えて、提携クリニックでモニター実践まで。自院や提携先での導入を考えている方へ
  • マスターコース(480,000円)——理論・実技・症例管理・カウンセリングから試験まで。Re:ink の認定講師を目指す方へ

迷われる方が多いのは、2つめと3つめの間です。判断の目安はシンプルで、自分の手で照射するかどうか。ご自身で打つ予定があるなら、実践のあるコースをおすすめしています。

4. 実技は「見て、やって、相談できる」まで

実践のあるコースでは、piconova を導入している提携クリニックで、実際の施術を見ていただきます。教科書の中の話が、目の前で起きているところを見る。これが理解を一段変えます。

そして重要なのは、講習が終わったあとです。実際に自分のお客様に向き合い始めてから、必ず「これはどうしたら」という場面が来ます。そのときに聞ける相手がいるかどうかが、学びが定着するかどうかを分けます。

Re:ink では、コースに応じて3か月から1年間のフォローアップ期間を設けています。マスターコースの修了者には、オンラインで継続的に課題をお出しし、知識を積み上げていただく仕組みもご用意しています。

5. どんな方が受講されているか

いちばん多いのは、すでにアートメイクの施術をされている技術者の方です。「入れ直したいのに、古い色素が残っていてできない」という壁に、日々ぶつかっている方たち。

次に、看護師の方。医療の知識をお持ちなので、色素学や光反応の理解が早い傾向があります。クリニックに機器はあるけれど使いこなせていない、という方も少なくありません。

そして、クリニックの経営に関わる方。除去をメニューとして持てるかどうかを検討されているケースです。

レーザー未経験の方も受講いただけます。むしろ、自己流の癖がついていないぶん、順を追って学びやすい面もあります。

最後に

Re:ink が育てたいのは、「レーザーを打てる人」ではありません。色素と皮膚と光の反応を理解して、安全に説明でき、安全に施術できる人です。

そのためには、遠回りに見えても理論から入るしかない、というのが20年以上この仕事を続けてきた私の結論です。

コースの詳細や日程については、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。どのコースが合うか分からない、という段階のご相談も歓迎しています。

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